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2015
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Sun
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第77回情報処理学会全国大会で、WiT企画シンポジウムを開催しました

2015年3月17日~19日、京都大学で行われた第77回情報処理学会全国大会にて、WiT企画シンポジウムを開催しました。

京都の桜はまだ早くて、シンポジウムの当日3月19日はあいにくの大雨でした。


さて、私たちが企画したシンポジウムのタイトルは、
「ダイバーシティの実現化を目指して--女性IT技術者の活躍について考える」です。


冒頭で、司会を務める木塚あゆみさんから、シンポジウムの趣旨について説明がありました。

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現在、企業の半数以上が、管理職全体における女性管理職の割合は10%以下であること。
このような状況となる要因として、仕事と家庭の両立が困難、「技術者」としての将来のキャリアが描けないことが考えられます。

そこで、本シンポジウムでは仕事と家庭の両立を含めたIT技術者としての働き方についてパネリストに講演いただき、次いで、女子大学院生の活動や自身が持つ職業観についてお話いただきました。
最後に、女性IT技術者の活躍について、参加された皆さんとディスカッションを行いました。



講演の内容

講演1 「夫婦それぞれの視点から"技術者"としての仕事と家庭の両立を考える」大場寧子さん、大場光一郎さん

まず、株式会社万葉 代表取締役社長 大場寧子さんから、ご自身のキャリアヒストリーと仕事と子育てのやりくり、経営されている会社についてお話を聞きました。

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大場寧子さんは、社長兼現役のプログラマーです。

「外のリソースを使える分は使う、自分でできることも頑張り過ぎない」
保育園の延長(22時まで)をよく利用されているそうです。
 
「家庭と仕事を近づける努力をしている。Rubyコミュニティはそういう点オープンなので子供を連れて3人で参加したり、飲み会を近所で開催して子供を連れて行く」
コミュニティを上手に使って、子育ても仕事も両方できる環境を作っているようですね。

万葉では、女性がITのスキルを十分発揮できるよう、子育てと仕事両立のための制度として、自宅勤務やリモート勤務、シッター等の福利厚生を充実させているそうです。


次は、大場光一郎さんのお話です。
大場光一郎さんは、クラウドソーシングを提供している会社 株式会社クラウドワークスで執行役員CTOをされています。

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個人のスキルと時間を他人に提供するのがクラウドソーシングで、2011年に設立されました。

クラウドワークスはインターネットを活用し、世界中の人材資源に直接アクセスし仕事の受発注ができるサービスです。
そのため、働き方として、①時間と場所にとらわれない、②個人でも安心して働ける環境を手にいれることができます。
子育てしながら在宅ワークをされている女性もいるそうです。
 
「ライフステージに合わせてロールを変えていくという新しいワークスタイルをサポートしていきたい」と、おっしゃっていました。


講演2 「生涯 “技術者として” 生きる」石田厚子さん

石田厚子さんは、65歳まで日立に勤務されていましたが、その間幾つかのキャリアを経験。
一旦日立を退職し、公立の研究所、業界団体、ソフトウエアハウスにも勤務。 技能士や学位を取得し、ご自身の技術力を活かすために、個人事務所を開設。
2014年からは、東京電機大学情報環境学部特別専任教授となり、現在は大学で働かれています。

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石田さんが20代の頃は、大企業でさえ社内結婚をしたら女性が退職する慣習があったそうです。
退職後、お子さん二人を育てながら、14年間で7カ所の職場を経験。キャリアの変化のなかで、環境の変化への柔軟な対応、関心を持ち学び続ける、課題解決に他者の協力を得ることを忘れずにいたとのこと。

42歳の時に、経験者採用で日立に再就職されました。

「チャンスっていうのは何年周期かわからないが必ず巡ってくる。チャンスを待つのに勉強し続けるのは重要」

石田さんは、今「倒れても復活する力」が大切だと思っているそうです。
レジリエンス(復活力)によるキャリア構築として、次を心がけることを提案されました。
     ・ 変化を柔軟に受け止める。
     ・ 世の中の動きに関心を持ち、敏感になる。
     ・ 自分の持っている知識、技術だけに固執しない。
     ・ 変化に対応できないものは切り捨てる。
     ・ 異なる分野の技術、知識の組み合わせを考える。
     ・ 常に、新しい知識を得るために勉強を続ける。
     ・ 新しい価値を見つけ出す。
     ・ キャリア構築に有効な人脈をつくる。



講演3  「女子学生の小さなチャレンジ」中川みなみさん

中川みなみさんは、筑波大学大学院システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 記号計算研究室 博士前期課程1年に在籍する現役の学生さんです。

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2014年7月に、筑波大学女子限定ハッカソン『Women's Hackathon at Tsukuba』を友人と企画されました。
WiTも、後援として審査員を務めました。
当日の様子は、WiT 定期連載 「Women's Hackathon at Tsukuba (WHT) の後援をしました」をお読みください。

参加者16名で、学年も色々、社会人の女性もいました。参加者の女子学生の皆さんは、普段こんなに情報系女子がいることもお互いに知らなかったそうです。

ハッカソンは大好評
中川さんは、今まで話したことない人と話す機会を得たし、引っ込み思案で率先するなんてありえなかったのに人前で話すことに自信がついたそうです。そして、アイディアを形にすることの達成感を知りました。

中川さんから、こんなお話もありました。
「アルバイトで家庭教師をしているのですが、女子高校生に情報系に進むという選択肢がほとんどない…」。
まずは、進路の選択のなかに「情報系」を入れてもらうことが大事。

将来は、「結婚しても出産しても働きたい。プログラマーとして働き続けたい。ロールモデルになりたい」そうです。



全体ディスカッション

ディスカッションでは、

・ロールモデルの必要性
 「ロールモデルは必要ない。誰かとの比較をネガティブな理由付けにしてしまう。他人と比較するのは必要ない」
 「ロールモデルがいなくて寂しかった。ロールモデルがいないがために未来を想像できず自分でやるしかなかった」
 「あの人みたいになりたいなとか女性のプログラマーですごい人がいるよっていうのを知ってもらいたい」 

・仕事と子育ての両立
 「あの人は子育て中だから…みたいなのを無くす。個人でできることはあきらめないこと。柔軟さも必要」
 「自分自身が一番大切にしているものを守り続けていくのが大切」

・女性IT技術者を増やすには?
 「早いうちから、パソコンに触れさせるのがいいのでは」
 「高校生のうちから理系に行く女性が珍しいものではなくなって欲しい」  


たくさんの意見が出ました。
当日の様子をTwitterにまとめましたので、是非お読みください http://togetter.com/li/797048

 
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今回のシンポジウムでは、パネリストの年代層が幅広く、それゆえ、女性の働き方の流れを垣間見ることができました。
年代は色々ではありましたが、共通して言えることは、自分のキャリアを考えるとき、諦めない気持ちを持ち続けること、社会資源を有効に利用すること(子育て支援、教育、コミュニティ)なのだと思います。
このことは、女性だけではなく、性別問わずキャリアを考えるうえで必要になることですね。

WiTは、4月に2年目を迎えるわけですが、来年度は広報に力点を置きつつ、他の女性ITコミュニティと協働しながら、活動をしていきたいと思っています。
引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いします


(記:大阪大学 櫻井浩子)

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